山本尚 著
定価 | 1540円(本体1400円+税) |
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判型 | 四六判 |
ページ数 | 236P |
ISBN | 978-481911409-7 |
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発売日→2022年2月18日
ノーベル賞候補者で元日本化学会会長の現役科学者が、日米を比較しながら、日本閉塞の理由を明らかにする。
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文系官僚、有識者、政治家、大学、日本学術会議、サラリーマン経営者…
温暖化の真相こそ検証せよ
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櫻井よしこ氏 大推薦!
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日本人はもっと感動すればいい
フィーリングとセンスでは日本は世界ナンバーワンだ
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イノベーションは感動から生まれると言っていい。
集団主義の社会での感動は「持続的イノベーション」を、
個人主義の感動は「破壊的イノベーション」を生みやすいと私は考えている。
日本はこれまで「持続的イノベーション」を得意としてきたが、
今や世界は「破壊的イノベーションか、さもなくば死か」という段階に入っている。
このことに日本は危機感が薄いように思う。
内向型で感覚型でフィーリング型という創造性に優れた日本的感覚が、
様々な理由によって閉じ込められているとしか思えない。
本書では、日本人の民族性を大切にしながら、もう一度、日本の未来を明るく語るために必要なことを考えてみたい。
◎「災害死史観」と「紛争死史観」
◎「人為の国」と「天為の国」
◎都市城壁のある国とない国の違い
◎日本に「市民」はいない
◎日本人に理解できない正義の殺戮
◎「権利」という言葉を持たなかった日本人
◎日本では「権力」が脇役
◎「考える」と「感じる」の違い
◎官僚制と封建制
◎大転換点となった一九九五年
第1章 私の破壊的イノベーション
第2章 日本人はもっと感動すればいい
第3章 問題は文系にある
第4章 「学術会議」は要らない
第5章 イノベーションは感動である
第6章 日本はやはり集団主義がいい
第7章 日本型イノベーションのために
山本尚(やまもと・ひさし)
1943年、兵庫県生まれ。中部大学先端研究センター長、分子性触媒研究センター長、教授。名古屋大学特別教授、シカゴ大学名誉教授。京都大学工学部工業化学科卒業。ハーバード大学大学院化学科博士課程修了。東レ基礎研究所に10カ月勤務したのち、京都大学工学部助手。その後、ハワイ大学准教授、名古屋大学助教授・教授、シカゴ大学教授などを歴任し、2011年に中部大学教授に就任。元日本化学会会長。2017年に有機化学で最も権威ある「ロジャー・アダムス賞」受賞。2018年に瑞宝中綬章、文化功労者。著者に『日本人は論理的でなくていい』(産経新聞出版)。