皿木喜久 著
定価 | 1700円+税 |
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判型 | 四六判上製 |
ページ数 | 264P |
ISBN | 978-4819113762 |
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発売日→2019年11月15日
カトリックの海軍軍人として日露戦争を戦い、
昭和天皇の側近としてバチカンとの架け橋となった山本。
『坂の上の雲』にも登場しながら、
これまで知る人ぞ知る存在だった愛国のクリスチャン、
初の本格評伝。
《山本は「日中戦争」での日本の立場に理解を求めた。バチカンでは時のローマ法王から「私は天皇のために祈る」という言葉まで引き出した。揺るぎもしない愛国者であり、共産主義とファシズムという2つの全体主義が台頭する中、国を愛し皇室を守らんがために、バチカン・ローマ法王と手を携えようとしたのだった。》(「はじめに」より)
法王庁との「絆」に心砕いた人たち―はじめに
序 章 菊と十字架 124代と258代
第1章 愛国のクリスチャン
第2章 東郷平八郎の「副官」
第3章 昭和天皇の語り部
第4章 国益を担う「外交官」
第5章 山本信次郎の「一粒の麦」
終 章 軍服をまとった修道士
《実現にはいたらなかったものの、終戦の直前、バチカンを仲介とする和平工作がアメリカからなされていたことも、近年になって明らかになっている。それも天皇と法王との間に築かれた「絆」がなせる業だった。》(本書より)
皿木喜久(さらき・よしひさ)
産経新聞客員論説委員。昭和22(1947)年、鹿児島県生まれ。京都大学文学部卒業。
産経新聞社入社、大阪本社社会部、東京本社政治部、特集部長、論説委員長などを経て平成27(2015)年退社。
現在、産経新聞客員論説委員、新しい歴史教科書をつくる会副会長。
主な著書に『大正時代を訪ねてみた』(産経新聞ニュースサービス)、『紅陵に命燃ゆ』(産経新聞出版)、『子供たちに伝えたい日本の戦争』『「令和」を生きる人に知ってほしい日本の「戦後」』(いずれも産経NF文庫)、『明治という奇跡』(展転社)。共著に『新聞記者 司馬遼太郎』(文春文庫)など。