竹田恒泰 著
定価 | 本体1300円+税 |
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判型 | 四六判ソフトカバー |
ページ数 | 264P |
ISBN | 978-4819113755 |
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発売日→2019年11月13日
「表現の不自由展」だけじゃない
政治家とマスコミに読ませたい
皇室にまつわる法と常識を徹底解説
◎「御意向」は伺っても伺わなくても問題
◎「表現の自由」は免罪符にならない
◎「女系天皇」という詭弁
日本人の節度を取り戻そう
皇室制度に関しては、一ミリも妥協してはいけないのである。
今回は一ミリどころか、大幅に伝統が捻じ曲げられた。
例えば、伝統的には「譲位」とすべきところ、「退位」と「即位」に分離された結果、
三種の神器が渡御することの意味合いが隠されてしまったこと、
元号が代替わり前に公表されたこと、
「太上天皇」を正式名称とせず「上皇」という略称が正式名称にされてしまったこと、
大嘗祭の建物が一部プレハブにされたことなど、枚挙に遑(いとま)が無い。(「まえがき」より)
譲位、皇位継承、皇族方の御結婚、天皇陵の調査問題……
明治天皇の玄孫が
憲法学的な視点から皇室を論じる
序章 令和の天皇像と皇室の重要課題
本当に大切なのは「何を変えないか」/「歴代天皇のなさりよう」/皇后像の押し付けは厳禁/いかに皇族を確保するか/旧宮家の活用法
第一章 条文の深意は行間にあり
◎なぜ明治以降に譲位がなかったのか
違和感を覚えたNHKのスクープ/譲位を可能にするために/皇室典範改正か特措法か/「御意向」は伺っても伺わなくても問題
◎行間を読む必要がある憲法第二条
国語的な解釈だけなら法学者は不要/皇室典範の最後に新しい条文を/特措法はシンプルなものに
◎矛盾がある譲位の制度化
摂政では問題は解決しない/天皇が内容を決定できる国事行為は無い/御意思を譲位の要件とするには憲法改正
◎天皇の「空位」は避けよ
退位と即位が「別日」は不自然/なぜ「譲位式」では駄目なのか/改元は別日でも問題ない
◎皇室行事の簡略化を憂う
譲位前の新元号公表は原則に反する/国民は負担と思っていない/忠臣のふりをする人々の恐ろしさ
◎「退位」は詭弁~特例法と竹田試案
第二章 憲法第一条の重み
◎平成と昭和で「象徴」は変わったか
陛下の宸襟を悩ますもの/「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ」/病床での昭和天皇の祈り
◎天皇は「象徴」であり「元首」である
象徴の意味とは/押し付け憲法でも象徴規定は怪我の功名/「元首」と認めない憲法学者
◎ルパン三世が天皇になれない理由
天皇が天皇であることの証/三種の神器を入手しただけでは駄目/大嘗祭で「完全な天皇」が成立
◎大嘗祭と憲法の関係
祭祀の詳細は「秘儀中の秘儀」/天皇は平等原則の「例外」/「御手元金」なら良いのか
◎昭和天皇の御真影
「表現の自由」の問題ではない/「検閲」を持ち出す無知/日章旗を毀損しても罪にならない不思議
第三章 皇室制度と男系維持
◎皇室典範に口を挟む国連
女子差別撤廃委の不適切な見解/男系継承は男子を締め出すのが趣旨/日本だけの押し付けなら「日本差別」
◎男系を守ろうとなさった三笠宮殿下
現皇室の礎を築いた「大殿下」/戦時中にタブーとされた軍批判/「赤い宮様」と呼ばれたが/小泉政権下の皇位継承議論/永田町を駆け巡った偽情報
◎女性宮家が皇室を滅ぼす
「弱み」につけ込んだ野党/血統の原理を変える「女系」天皇
◎女性皇族の結婚のハードル
もし息子が皇族と結婚したら/婚期逃した姫宮が辿った道/「御婚約」の政治利用は慎め
◎小室氏は結婚辞退を申し出るべき
第四章 翻弄される皇室
◎皇室報道から見える敬語の危機
「薨去」と正しく報じたのは産経だけ/民間人との差をなくす「親しみ」は不要/日本語の精神を守る「最後の砦」
◎幕末維新史に影響を与えた孝明天皇
日本史のタブーとされた研究/悩ましい気持ちを文書に/幕末の政局を作り出した天皇
◎早過ぎた『昭和天皇実録』
崩御から二十五年後の公表/『孝明天皇紀』が即公表なら政権崩壊?
◎天皇陵を「好奇心の餌食」にするな
ピラミッドや兵馬俑との違い/「世界文化遺産」の影響/陵墓に「静安と尊厳」が必要な理由
◎国交断絶に値する天皇への侮辱
昭和天皇は「戦争犯罪人」ではない/「韓国アレルギー」が蔓延/卑怯な「朝鮮論法」を許すな
第五章 新元号と日本再生
◎教育勅語の復活が日本を救う
文科相と田原総一朗氏が肯定/明治維新を完成の領域に引き上げた/実践すれば素晴らしい国になる
◎中学校長ブログ削除事件
「天皇と民が心を一つに暮らしてきた」/「矛盾」が生じる余地はない/偏向教育にこそ目を向けよ
◎日本人なら元号を使おう
使用を再開した共産党/独立国の証/西暦と併用する便利さ
◎元号の歴史を変えた「令和」
令和は意外と奥深い/他候補も意味深長/漢籍を用いて中華王朝を批判/元号廃止は日本が滅びる時
◎教科書一つで日本は再生する
初めて参加した教科書作成/占領期に削除された天皇の感動逸話/真っ当な教科書で真っ当な国家へ
資料編
・日本国憲法(第一章のみ抜粋)
・象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば
・天皇の退位等に関する皇室典範特例法の概要
・即位後朝見の儀の天皇陛下のおことば
・即位礼正殿の儀の天皇陛下のおことば
・皇室の系図
竹田恒泰(たけだ・つねやす)
作家。昭和50年(1975)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。平成26年(2014)3月まで慶應義塾大学法学研究科講師も務めた。
平成18年(2006)に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15回山本七平賞を受賞。
近著に『決定版 日本書紀入門――2000年以上続いてきた国家の秘密に迫る』(ビジネス社、共著)、
主な著書に『中学歴史 平成30年度文部科学省検定不合格教科書』(令和書籍)、
『天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか 変わらぬ皇統の重み』(PHP新書)、
『現代語古事記』(学研プラス)、『日本の礼儀作法~宮家のおしえ~』(マガジンハウス)など多数。