大石久和 藤井聡 編著
定価 | 本体1,500円+税 |
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判型 | 四六判並製 |
ページ数 | 216P |
ISBN | 978-4-8191-1338-0 |
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発売日→2018年5月26日
「土木」を知らなければ、歴史も未来もわからない!
桶狭間の戦い以降、織田信長は姉川の戦いや長篠の戦い、甲州征伐と破竹の勢いで天下統一の階段を駆け上っていった。
無論、それだけの戦を戦い抜くためには兵力が必要であり、その兵力を支える経済力が必要不可欠であった。そしてそんな信長の経済力を支えた基盤こそ、先に触れた織田家の土木を通して農業生産性が向上した尾張の大地であったのだが、それとは異なるもう一つの重要な要素があった。 それが信長によって徹底的に進められた「道路」についての土木政策であった。(中略)
信長は道路を「経済活動を支えるための都市地域インフラ」として整備するという、戦国の世では誰も思いつかなかった大きな発想の転換を図り、道路ネットワークを整備していったのである。
信長はまず、道路に「街道・脇道・在所道」の三つのランクを設け、それぞれの「道路規格」を統一して、平定した領地に「計画的」に整備していった。(第三章より抜粋)