野口健が聞いた 英霊の声なき声
喜多由浩 著
定価 |
本体1,238円+税 |
判型 |
四六判並製 |
ページ数 |
185P |
ISBN |
9784819110631 |
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アルピニスト野口健はなぜ遺骨収集を始めたのか。
戦没者遺骨収集の問題点を探る。
世界的なアルピニストの野口健は、ヒマラヤで遭難し、死を覚悟したことがある。荒れ狂う風に吹き飛ばされそうになるテントの中で「何としてでも日本に帰り たい。もし死んだら誰かが見つけて故郷へ連れて帰ってくれるだろうか」と考えていて「しかし、自分は、自分の意思でこの山にきたのだから死んでも仕方がな いが、国の命令で戦地に赴き、不本意ながら戦死した人たちはどのような心境だったのだろう」という思いが頭をよぎった。この体験がきっかけで、野口は戦没者の遺骨収集活動に積極的に参加するようになった。 本書は、この野口らの行動を追い続けた新聞記者の記録である。
主な内容
- 第1章 信念(洞窟で聞いた「英霊の声」—2008年3月・フィリピン
遺骨収集の「原点」—2008年5月・日本
「レイテ島へ行きたい」…—2008年10月・フィリピン
"3度目の正直"で遺骨と帰国—2009年3月・フィリピン)
- 第2章 課題(「すべての兵士を故郷へ帰す」アメリカ
すそ野を広げ「国民運動」に
高齢化が進む遺族・戦友の慟哭
転機を迎えた政府の派遣団
今の平和と繁栄を築いた先輩に対する責任果たす)
- 第3章 願い(父よ、夫よ、兄よ
国は何をしていたのか
「火」がつき始めた—2009年夏・フィリピン